外反母趾について

外反母趾とは

外反母趾とは、足の親指が小指側に15度以上曲がった状態のことをいいます。
指の曲がった角度によって症状の重症度が分類されています。
同じ要因によって外反母趾と逆に小指が親指の方向に曲がってしまう状態を
内反小趾(ないはんしょうし)と呼びます。

 

外反母趾の原因について、ハイヒールや足に合わない靴を履いていることが原因と
言われていますが、子供や男性でも外反母趾になる症例がありますので、
単純に靴だけが原因とは言えません。

 

外反母趾の原因の多くは、足の横のアーチを形作っている中足骨間の靱帯が
緩んでしまうことが原因と言われています。

 

しかし、靴も外反母趾の二次的原因があるのも確かです。
足に合わない靴は、指先を圧迫してしまうだけではなく、
靴が脱げないように自然と指先を上げてしまうこともあり、
それが身体のバランスの崩れに繋がり、外反母趾を進行させてしまうことになります。

 

外反母趾になると痛みだけではなく足の変形により足裏が不安定になり、
筋肉、体重のバランスも崩れます。
そのため歩きにくくなり、さらに疲れやすくなるという悪循環に陥ってしまいます。
また、外反母趾によって不安定な足になると、その不安定を補うため上半身にも歪みが生じます。
正しい姿勢を保とうと、筋肉や自律神経が緊張しっぱしの状態になってしまい、
肩こり、目の疲れ、頭痛が起こりやすくなってしまいます。

 

外反母趾は足だけでなく全身に影響を及ぼす恐れがありますので早めの対処を心がけましょう。

原因

外反母趾の原因には外的要因と内的要因が関与していると考えられています。

 

外的要因(環境要因)

外反母趾とはでも解説していますが、サイズの合わない靴は
外反母趾の一つの原因と考えられています。

 

また、生活習慣の変化も関係しています。
近年の社会状況の変化から、靴を履いたままでの長時間の立ち仕事が増えたことも
原因として挙げられています。

 

現代社会では足の筋力は低下する傾向にあり、
アーチの消失した扁平足(へんぺいそく)や開張足(かいちょうそく)の人が増えており、
これが外反母趾を生じやすくしている要因の一つにもなっています。

 

内的要因(遺伝的要因)

外的要因が思い当たらないにもかかわらず外反母趾になる人もいます。
このような人には何らかの内的要因があると考えられます。

 

外反母趾の発生率は男女比で1:10と圧倒的に女性が多いことが知られています。
これは一般的に女性の方が関節が柔らかく、筋肉の発達も弱いことが起因しています。

 

また、足の形態的特徴が挙げられます。
先天的に扁平足である場合や、親指が人差し指より長い人は
外反母趾になりやすいと考えられています。

 

遺伝的要因は認められていませんが、外反母趾になりやすい足の特徴は親子で遺伝するため、
そういった意味では遺伝しやすいと言えるのかも知れません。
従って親が外反母趾の人は注意する必要があります。

症状

外反母趾で痛みがあるのは、症状が進行している時期であり、
その場合一刻も早く対処を行うことが必要になります。

 

早ければ早いほど変形を最小限に抑えることができ、改善の可能性も高まります。
外反母趾は曲がるときに痛みが出るので、軽い痛みでも長く続くような場合は注意が必要です。
我慢して放っておくと親指が曲がってしまうだけでなく、別の障害の発生の原因にもなります。
痛みは消えたとしても、変形は一生残ってしまいます。

 

痛いのは曲がり始めと知っておけば、対策、改善を行うことができます。
これは身体からのSOSサインなのでしっかり受け止め、早めの対処を心がけましょう。

 

症状は主に4期に分類されます
  • 可逆期(代償期):親指の外反が、靴を脱ぐ、マッサージした場合にもとに戻る状態
  • 拘縮期(非代償期):関節の炎症等が起こり靭帯などが固まってもとに戻らない状態
  • 進行期(悪期):外反が自然に進行し、立っているだけでより外に曲がって行く状態
  • 終末期:親指が他の指に重なり、親指の関節が脱臼したような状態

セルフチェックしてみましょう

親指の曲がった角度(外反母趾角)で症状の重さが分類されています。
外反母趾角は第一中足骨(だいいちちゅうそくこつ)と母趾基節骨(ぼしきせつこつ)が
作る角度です。

 

  • 〜15度:正常値
  • 15〜20度:軽度の外反母趾
  • 20〜40度:中度の外反母趾
  • 40度以上:重度の外反母趾

 

 

足の内側のラインで、親指の付け根が曲がる角度を測ります。
紙の上でラインを引き、角度を測ることでセルフチェックが可能です。

 

より正確な診断をするには、病院などでX線写真による検査を行ってください。